プレスリリースはこちら
 
A-LAB Exhibition Vol.50 碇栞奈 個展
 
あれどもあらず あらずともある
 
 
古来日本の幽霊はこの世への情念を映し出す存在であり、怪談が創造され、形象を与えられてきました。尼崎ゆかりの近松門左衛門は人形浄瑠璃に怪談を生かし、人間の情念を巧みに描写します。幽霊が描かれてきた歴史には、目に見えない存在に託した人々の思いがありました。本展で紹介する碇栞奈は、現代における幽霊の表現を探求しています。日本画材、とくに白色顔料と透過素材を用いた表装の研究、そして自己への理解を深めることで描く対象を顕らかにしてゆく試みです。日本画を継承し、古典の世界に詰め込まれた人々の営みを今に生かせるかは、私たち次第かもしれません。本展が私たちにとって見えていないもの、見ようとしてこなかったものを顧みる機会になることを願います。
 
 
 
  会期=2026年2月7日(土) - 3月29日(日)
開館時間=午前10時 - 午後6時
 休館日=火曜日
 入場料=無料
  主催=尼崎市
 
 
 
【出展作家】
碇栞奈
 
 
【関連イベント】
 
・関連資料展示
 
Room1にて日本画をより知ることのできる、絵具他の材料および模写作品をご覧いただけます。
 
 
・トークイベント

松平莉奈氏(画家)をゲストに迎え、出展作家と「日本画における古典の定義」について話します。

3月14日(土) 午後2時-3時30分。定員20名、要申込。
 
・申込方法
イベント名、氏名、電話番号、人数を明記の上、amalove.a.lab@gmail.comまでお送り下さい。

 


 

<問い合わせ先>
 
A-LAB TEL / FAX:06-7163-7108
 (午前10時 - 午後6時、火曜日休館)
 
 


 

私は現在、現世と常世の融合を研究・制作のテーマに、幽霊を始めとしたあわいに漂う“見えるけれど、見えない存在”の表現を探求しています。「あわい」とは、境界のあいだに生まれる曖昧で移ろう状態を指します。透過素材や反射素材、寒天引きによって生まれる虹色の輝きといった現象を用い、あわいに漂うものたちの“そこにいるようでいない、いないようでそこにいる”という曖昧な存在感を描き出したいと考えています。幽霊画の系譜を継ぎながら、現象と描写によって表現することで、見えぬものがふと立ち上がる瞬間を探り続けています

 

碇栞奈(出展作家)

 


 
 

【出展作家プロフィール】*作品画像は参考画像です。

re2025撮影 アーティスト写真(Photo by コムラマイ).jpg

photo by コムラマイ

碇 栞奈 IKARI Kannna

2000年 静岡県生まれ
2023年 京都芸術大学芸術学部美術工芸学科日本画コース 卒業
2024年 第34期公益財団法人佐藤国際文化育英財団 奨学生
2025年 京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻美術工芸領域日本画分野 修士課程 修了
2025年 第9期公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金 奨学生
現在、京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻 博士課程 在籍中

【主な展覧会】
2023年 京都若手作家展「開く若芽」
ちいさいおうち、京都
2023年 13th上賀茂神社アートプロジェクト、上賀茂神社境内、京都
2023年 第10回美術大学交流展、ちいさいおうち、京都
2023年 第52回装研会、京都府立文化芸術会館、京都
2023年 京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(修士課程)1年生作品展「HOP 2023」、京都芸術大学Galerie Aube、京都
2024年 大学院修士課程有志展「いちめんのなのはな」、京都芸術大学、京都
2024年 『春の讃歌展』Vol.10、東京九段耀画廊、東京
2024年 第8回京都学生アートオークション、京都高島屋S.C.[T8]6階蔦屋書店 SHARE LOUNGE、京都
2024年 14th上賀茂神社アートプロジェクト、上賀茂神社境内、京都
2024年 京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(修士課程)2年生作品展 「SPURT 2024」、京都芸術大学Galerie Aube、京都
2024年 第53回装研会、京都府立文化芸術会館、京都
2024年 「Art for Gift」、梅軒画廊、京都
2025年 京都芸術大学岩泉ゼミ研究成果発表展「よるべを紡ぐ」、アートスペース余花庵、京都
2025年 個展「あわいがふれる」、KUNST ARZT、京都

【受賞】
2024年 第9回トリエンナーレ豊橋「星野眞吾賞展」入選

 

 
 

re_《持効型》.jpg

時効型 | 2022

 


 

re_《幽に夢見る》表.jpg        re_《幽に夢見る》裏.jpg

幽に夢見る | 2022

 


 

re_《ほころび》.jpg

ほころび | 2023

 


 

re_《揺らぎが佇むー霞ー》.jpg

揺らぎが佇む | 2024

 


 

re_《揺らぎが朧ぐ》.jpg

揺らぎが朧ぐ | 2023

 


 

re_《歪な無垢》.jpg

歪な無垢 | 2023

 


 

re_《幽冥ノ境》 左隻.jpg  re_《幽冥ノ境》 右隻.jpg

幽明異境 | 2024

 


 

re_《すがる》.jpg

すがる | 2024

 


 

re_《うらみの蠕動》.jpg

うらみの蠕動 | 2025

 


 

re_《餐ーわたしというかたちの歪みー》.jpg

わたしというかたちの歪み| 2024